余呉湖周辺林道


〜余呉湖の南側の集落どうしをむすぶ小規模林道群〜


余呉湖周辺林道(滋賀県伊香郡余呉町)
訪問日:1998年8月

←栃ノ木〜山中線へ 地図へ マキノ黒河林道へ→


まず初めに、この『余呉湖周辺林道』というのは正式な名称ではなく私が勝手につけたものである。というのは、この辺りはいくつかの短い林道が集まっており、そのそれぞれの林道に名称がついてるという、いわば「林道群」であるからで、全体を指しての正しい名称がないのである。しいていうなら、林道途中の看板に書いてある『余呉町主要林道』がそうなのかもしれないが・・・。まあ深く考えないで、ここでは勝手に『余呉湖周辺林道』と呼ばせていただくことにした。


1998年8月撮影
林道途中にある看板。ていねいな案内図が書かれている。観光地でもないのに珍しい。


この『余呉湖周辺林道』は羽衣伝説の余呉湖の北側に位置し、R365線(北国街道)をはさんで東に『摺墨小谷線』『東野中之郷線』『西谷線』『赤子線』、西に『太田谷線』『池原小谷線』『池原文室線』『国安線』『余呉塩津線』もう一本名前はついていないが『行市山を巻くように走る林道(ここは行き止まりです)』で構成されている。残念ながら訪れた時は、R365の東側の林道は通行止めで入ることができなかった。


1998年8月撮影
大田谷線の起点。北国街道と北陸自動車道が並走するところにある。

1998年8月撮影
池原文室線との分岐。左に下ると『池原』の集落にいく。


この林道はどちらかというと近くの集落と集落を行き来するための生活林道なのだろう。決して山奥深く入っていく、というイメージはない。林道らしい景色が見れるところといえば、『行市山を巻くように走る林道』の「行けるのだろうか?」という不安とともに草木で覆われ段々と細くなっていく道幅、それと『太田谷線』から『池原小谷線』へ向かう途中の、山のわざとらしく途切れたところだろうか。そこからは北陸自動車道や集落を見下ろすことができる。ここに来た人たちは、決まったようにこの山の切れ目からこの景色を見るのだろう。いつ行ってもコンビニのゴミが捨てられている。まことに嘆かわしいことである・・・。私は自然の中でたびたび立ちションをする。しかし決してゴミは捨てない。コンビニのゴミは、何年たとうと自然に還ることはない。そのへんが立ちションとは意味が違うところである。下品という点では立ちションなのだろうが、我慢するのも健康上良くない。まあ、いずれにしても地元の人たちにとっては4WDやオフロードバイクでやってくる外来者など、迷惑以外に何者でもないのだろうから、せめて迷惑は最小限におさえたいものである。


1998年8月撮影
太田谷線を上り詰めたあたり、そこだけ土手が削られて下界を見下ろすことができる。絶景、というわけではないが北陸自動車道や集落の様子を見ることができる。


この林道は道幅も十分で、はなはだ走りやすい。舗装されていてもなんら不思議のない雰囲気である。生活道という性格(勝手に決めつけてはいけないが)からも、その日も近いのかもしれない。


1998年8月撮影
行市山へ向かう林道。なかなかいい雰囲気だったが残念ながら自然に帰っており途中で引き返す。


1998年8月撮影
舗装されていないのが不思議な感じだ。平らにならされ、砂利がひかれている。

1998年8月撮影
林道の定番看板


1998年8月撮影
林道群の一つ、『余呉塩津線』の起点。全線舗装だ。



←栃ノ木〜山中線へ 地図へ マキノ黒河林道へ→
■e−konの道をゆく■